2023.09.30アンケート結果

ベビー肌着のサイズアップ、いつから? 新生児肌着からの切り替え時は?

3~5ヶ月で86.0%がロンパース着用

赤ちゃんが生まれて最初に着せる新生児肌着。最初に袖を通したときはぶかぶかだったのに、気づいたらピッタリに!生後3ヵ月で身長は出生時から10㎝程度伸び、体重は約2倍になると言われています。とはいえ、新生児肌着はひもやスナップでサイズ調節できるため、いつからサイズアップしよう?と悩むママ・パパも多いのではないでしょうか。また赤ちゃんの肌着は、短肌着やコンビ肌着といった「新生児肌着」、上下がつながった「ロンパース」、大人と同じ上半身だけの「セパレート」と種類が複数あり、切り替え時期に迷う方も多いかと思います。 

赤ちゃんのいる暮らし研究所では、0歳~2歳までのお子さまがいる方にアンケートを行いました。子どもの身長や体重、体型には個人差がありますが、同じような月齢の子どもがいるママ・パパがどのような肌着を着せているのか、一つの目安としてご覧ください。 

目次

■肌着のサイズアップのタイミング
3~5ヵ月、6~8ヵ月、1歳6ヵ月~1歳11ヵ月がサイズアップの分岐点

お子さまの肌着のサイズの月齢別集計結果

0~2ヵ月のうちは84%が50~60㎝サイズを着用、3~5ヵ月では60%が70㎝サイズを着ているとのことでした。また6~8ヵ月では44%が引き続き70㎝サイズを着用していますが、50%は80㎝サイズに移行しています。9ヵ月~1歳5ヵ月まではそのまま80㎝サイズを着ている子が最も多く、1歳6ヵ月から90㎝サイズが最多となっています。2歳6ヵ月からは90㎝・95㎝・100㎝サイズがそれぞれ3割と、着用サイズにバラつきがありました。

50~60㎝、70㎝サイズは3ヵ月程度で卒業する方が多くなっています。とても短いスパンに感じますが、0ヵ月~6ヵ月頃までは身長・体重ともに急速に成長していきます。また、首がすわったり、寝返りができるようになったり、早い子はおすわり、ズリバイができるようになったりと発達面でも変わってくる時期で、肌着の形状によって着せやすい・着せにくいなどが出てきます。そのため、サイズだけでなく肌着の形状(新生児肌着、ロンパース、セパレート)も変えていく必要があります。

■肌着形状の切り替えタイミング
 3~5ヵ月でロンパース、1歳以降で徐々にセパレートが増加

お子さまの肌着の形の月齢別集計結果

「新生児肌着(短肌着やコンビ肌着)」は0~2ヵ月では92%のお子さまが着用、月齢が進むごとに着用する割合が下がります。9ヵ月以降では10%未満と、ほとんどが新生児肌着を卒業していることがわかります。一方で3~5ヵ月では半数以上、6~8ヵ月でも3人に1人の割合で新生児肌着を使用しています。新生児肌着は着物のように左右の前身頃を重ねる「前合わせ」が特徴のため、手足の動きが活発になってきたり寝返りをしたりするようになると肌着がはだけてしまいますが、生後6ヵ月くらいであっても就寝時に「パジャマ代わり」として活用するなど、意外と長く使う方もいるようです。 

上下つながった形状の「ロンパース」は、0~2ヵ月で50%、3~11ヵ月頃では9割のお子さまが着用しています。1歳を過ぎると割合が下がりますが、2歳後半でも4人に1人は着せているという結果でした。

大人の下着のような「上半身だけの肌着(セパレート)」は6~8ヵ月から割合が上がり、1歳で過半数、2歳で8割が着用しています。保育所などではセパレートタイプを指定する場合もあり、日中は動きやすさやおむつ替えのしやすさ重視でセパレートを着せる、夜はおなかが冷えないようロンパースを着せるなど、使い分ける方もいます。

おおまかなタイミングとしては、0~2ヵ月は新生児肌着、足をバタつかせるようになってきた3~5ヵ月では、足元がはだけないロンパースに切り替え、たっちやあんよで更に活発に動けるようになる1歳ごろには、動きやすいセパレートに変えていく方が多いようです。 

お子さまの肌着の形の切り替えタイミングのイメージ図

■月齢別肌着の袖選び
肌着は月齢が上がるにつれ袖が短いものを着用。冬でも「半袖」が過半数。

お子さまが最近(23年5月)着ているロンパースの袖丈についての月齢別集計結果。

すべての月齢で「半袖」の割合が最も高く、8割前後の方が半袖を着せているという結果でした。0~2ヵ月では「長袖」を着せている方の割合も69%と高くなっていますが、3~5ヵ月では半数以下に下がり、6ヵ月以降では3人に1人の割合になります。一方、「袖なし」を着せている方は0~2ヵ月では23%と低いですが、3~5ヵ月で38%になり、1歳6ヶ月~1歳11ヶ月では半数程度まで上がります。アンケートをとった季節も関係していると思われますが、月齢が上がるごとに袖が短くなる傾向が見て取れます。 

アカチャンホンポ会員さまの購入実態からも分析を行いました。(「購入」実態のため、「着用」実態とは数値が異なります) 

アカチャンホンポ会員さまのロンパース肌着袖丈別購入割合についての月齢別集計結果。(2023年5月)
アカチャンホンポ会員さまのロンパース肌着袖丈別購入割合についての月齢別集計結果。(2023年10月)

5月・10月は気温の変化に伴い肌着の需要が上がる時期ですが、お子さまの月齢別に購入する袖丈に違いがありました。夏に向けて気温が上昇する5月では、月齢が上がるごとに「袖なし」の購入割合が上がっています。冬に向けて気温が低下する10月では「袖なし」を購入する方はほとんどいませんが、「半袖」は月齢が上がるごとに増え、反対に「長袖」は減っています。1歳以降では、「半袖」「長袖」ともに5割となっており、寒い季節であっても月齢が上がるごとに短い袖丈の肌着を着せる機会が増える傾向があることがわかります。 

アカチャンホンポのママ・パパ社員にインタビューを行うと、上のグラフと同様に「1歳を過ぎたら冬でも半袖を着せるようになった」という意見が多くあがりました。理由を伺ったところ、以下のような回答が返ってきました。

インタビューで得られたご意見。

子ども、ママ・パパ、保育所と、いろいろな観点で短い袖丈の肌着を着せる機会が増える理由があるようです。 

いかがでしたか?赤ちゃんの身体的な成長や発達は個人差の大きいものですので、アンケート結果はあくまで参考として見ていただきつつ、お子さまとママ・パパにとってベストな選び方をしていけるといいですね! 

<調査概要>
調査期間:2023年5月20日(土)~5月22日(月)
調査方法:インターネット調査
実施機関:赤ちゃんのいる暮らし研究所
対象:20~45歳のアカチャンホンポ会員
有効回答数:2,633件