2023.11.30アンケート結果

車を使った日常生活、赤ちゃんが生まれるとどう変わる?

荷下ろしで車と玄関を往復
73%が経験

移動手段のひとつである“車”。赤ちゃんを授かる前から車を使った生活が中心という方もいらっしゃるかと思います。日々の通勤や買い物、旅行など、車が活躍する場面はたくさんありますよね。一方、赤ちゃんを迎えるとママ・パパの日常は大きく変化します。車のシーンはどのように変わるのでしょうか?チャイルドシートを用意するだけでなく、車の使用シーンや車内での出来事にも様々な変化が・・・。赤ちゃんのいる暮らし研究所が日産自動車株式会社さまと共同で行ったアンケートの結果をもとに、「車のある赤ちゃんのいる暮らし」をひも解いていきたいと思います。

目次

■出産前と出産後、車の使用シーンはどう変わる?

産前産後の車使用シーン

出産前である“妊娠中”と赤ちゃんがいる“出産後”では車の使用シーンに違いがあるようです。例えば「レジャー(公園・遊園地など)」では、妊娠中は57%の使用率であるのに対し、出産後では72%と2割程度高くなっています。子どもを楽しませるため、思い出作りのためにレジャーに行く頻度が増えたり、子連れレジャーを楽しめる場所が車でアクセスする立地に多かったりするのが影響しているのかもしれません。

「屋外での授乳・おむつ替え」といった赤ちゃんのいる暮らしならではの活用もありました。赤ちゃんを連れておでかけする際、授乳やおむつ替えの場所探しはママ・パパを悩ませる種のひとつ。そんな時、移動手段としてだけでなく、いざというときのお世話にも役立つ車はまさに“子育ての神アイテム”とも言えるのかもしれません。

■赤ちゃんがいるママ・パパが使っている車のタイプは?

月齢別 使っている車のタイプ

妊娠中は「軽自動車」との回答が34%で最も多く、「ミニバン/ステーションワゴン」は17%と最も少なくなっています。お子さまの年齢が上がるごとに「ミニバン/ステーションワゴン」のシェアが上がっていき、2歳を過ぎるとシェアが逆転、3歳以上になると過半数が使用しているとのことでした。

「ミニバン/ステーションワゴン」は大人数で乗車でき、たくさんの荷物を載せられます。出産前は軽自動車を使っていて、産後に備えてチャイルドシートを取り付けてみたら「思ったより場所を取るなぁ」と感じられた方もいるのではないでしょうか。車内が広ければ空間に余裕ができるので、荷物を整理したりちょっとしたお世話をしたりといった行動もしやすくなります。また、お子さまを連れてのおでかけはおむつやミルクなど荷物が多く、買い出しの際もおむつやおしりふきなどかさばるものが多いため、積載量の多さは大きなメリットになります。

またミニバンはそのほとんどにスライドドアが採用されており、このことも使用シェアが大きくなる理由のひとつです。大きく開閉するためチャイルドシートへの乗せ降ろしがしやすく、子どもが自分でドアを開閉するようになっても壁や隣の車にドアをぶつける心配がない、というメリットがあります。「車に付いてほしい機能は?」という質問に対してもスライドドアを求める声は多く、「ファミリーカーの必須機能」と言えるほど注目されているようです。

アンケートの結果から出産前と出産後で使用シーンや求める機能が変わることがわかっていただけたかと思います。ここからは「車と赤ちゃんに関するママ・パパの“あるある”体験」をご紹介していきます!

■車と赤ちゃんに関するママ・パパの“あるある”体験
①妊娠中に経験した“あるある”体験

妊娠中に経験した車の

(1)リクライニングでおなかの圧迫回避
経験がある方は33%、3人に1人が行っていたようです。妊娠中期~後期にかけてどんどんおなかが大きくなっていく中で、腹部や脚の付け根などの圧迫感も強くなっていきます。狭い空間や背もたれが垂直に近い状態だと圧迫感を解消できないため、リクライニングを活用する方が多いのではないでしょうか。妊娠後期になると脚をそろえて座るのもたいへんになってくるため、「脚を大きく広げてシートに座る」という回答もありました。

(2)スライドドアじゃないと乗り込むのがたいへん
21%の方が経験ありと回答、スライドドアは妊娠期にもメリットがあるようです。スライドドアは通常ドアよりも大きく開閉するため、おなかの大きい妊婦さんでも乗り込みやすいつくりと言えます。

(3)ガソリンスタンドのにおいが苦手に・・・
14%の方が経験ありと回答しました。妊娠期と言えばつわりや体質の変化が現れる時期。今まで平気だったものがイヤになる、というのはあるあるですが、車での生活においてもこういった変化があるようです。

②子どもが生まれてから経験した“あるある”体験

子どもが生まれてからの車の”あるある”体験

(1)荷下ろしは荷物と子どもの2往復
73%の方が経験ありと回答しています。チャイルドシートで子どもが眠ってしまうと起こさないように慎重に降ろしたり、チャイルドシートからだっこ紐に乗せ換えるのも面倒だったりしますよね。子どもと荷物をそれぞれ別に移動させる必要があり、その結果車と玄関の往復回数が増えることはあるあるだと思います。アカチャンホンポのママ・パパ社員にインタビューしたところ、多い人では4回往復したとのことでした!特におむつやおしりふきなどのかさばるものを買った時や、ワンオペ時の荷下ろしで苦労したママ・パパは多いのではないでしょうか?インタビューでは「食品以外の荷物は一旦車に載せたままにして、落ち着いてから改めて取りに行く」という声もありました。荷物をすぐに整理したい気持ちもあるかと思いますが、一息つくことで負担が軽減することもあります。

(2)直前まで起きているのに到着時には寝ている
64%と過半数の方が経験ありと回答しました。子どもとのおでかけの際、あらかじめお昼寝の時間を計画して行動する方も多いのではないでしょうか?しかし計画通りにいかないのが子育てというもの。運転中はギャン泣きで「もう少しで着くからね~!」と声を掛け続けていたのに、「着いたよ~!」と振り向いた時にはスヤスヤ。この他にも「家では全然昼寝したがらないのに車に乗せた瞬間に寝る」「レジャーの帰り道、走り出して数秒で爆睡」など、車使用時の子どもの睡眠はまさに“あるある”シーンと言えるようです。

(3)運転中に子どもからの「見て見て」連発
42%と約半数の方が該当、3歳以上では71%が経験ありと回答しています。言葉を覚え、おしゃべりができるようになってくると「見て!」のオンパレード。当然車に乗っても「見て!」の嵐になります。ママ・パパもこれには思わず「見てあげたいけど今はムリ!」と嘆きたくなってしまいますね。

車での「あるある」シーンも、子どもがいるからこその光景が増え、たいへんだったり、クスっと笑ってしまったり、いろいろな思い出ができるのではないでしょうか。「車のある赤ちゃんのいる暮らし」を、是非楽しんでくださいね。

<調査概要>
調査期間:2023年1月28日(土)~1月30日(月)
調査方法:インターネット調査
実施機関:日産自動車株式会社と赤ちゃんのいる暮らし研究所による共同実施
対象: 20~44歳のアカチャンホンポ会員
有効回答数:1,244件