パパ育休をもっと「取って良かった」に
「パパも育休を取る」という選択肢が少しずつ広まってきています。みなさんの会社で男性の育休取得が推進されていることも多いのではないでしょうか。令和4年10月からは「出生時育児休業(産後パパ育休)」制度が導入されたことも後押しとなっているようです。
急速な制度整備を背景に、「育休中、何をすると良いんだろう?」と戸惑うパパもいらっしゃるのではないでしょうか?
赤ちゃんのいる暮らし研究所では、パパが育休を取得した家庭のママとパパにアンケート・インタビューを行い、その実態を調査しました。これからパパ育休の取得を考えている方にとって、参考になれば幸いです。ぜひママ・パパ二人で読んでみてくださいね。
目次
■パパの育休にママの74%は「満足」
厚生労働省の「雇用均等基本調査」によると、男性の育休取得率は令和6年度に約40%となり、育休を取得するパパは年々増えている状況です。制度の普及に伴い、多くのご家庭でパパ育休が身近な選択肢になってきました。
そこで気になるのが、実際に育休を取得したパパのご家庭での評価です。ママ(アカチャンホンポの会員)に、パパの育休の満足度を聞いたところ、「満足~やや満足」が74%(「満足」:43%、「やや満足」:31%)、「どちらでもない~不満」が26%(「どちらでもない」:10%、「やや不満」:12%、「不満」:4%)という結果でした。
どんなことがママの満足度につながっているのでしょうか?次の章から、「ママの満足度の理由」を、「嬉しかったこと」と「モヤモヤしたこと」に分けてご紹介します。せっかくの育休、ママもパパも「取って良かった!」と思える時間にしたいですよね。育休を取得した先輩パパからのアドバイスも掲載しているのでぜひ最後までご覧ください。
■ママの声①:パパ育休で「嬉しかったこと」
1)産後のからだを休めることができた
出産後6週間は「産褥期(さんじょくき)」と呼ばれ、ママの心とからだがまだ落ち着かない時期です※。そんな大変な時期にパパのサポートがあることで、ママたちは心身の回復に専念できたようです。
※参考:「産後、ママの心と体はどう変化する?」(アカチャンホンポ「産後ケアってなに?なぜ、産後ケアが注目されているの?」より)
2)心の支えになった
産後はからだの疲れだけでなく、ホルモンバランスの変化や育児への不安からママは精神的にも不安定になりがちです。パパがママと同じ目線、同じ立場で育児をすることで、「一人じゃない」という安心感が生まれ、産後の精神的な負担を和らげているようです。
3)「育児の大変さ」を共有できた
ママとパパが一緒に育児に向き合うことで、夫婦の絆が深まっている様子もうかがえます。育児の最初の段階から二人三脚で取り組むことで「共通の経験」が生まれ、育児への理解を夫婦で一緒に深めることができるようです。
4)「思い出」ができた
赤ちゃんの成長は目まぐるしく、できることがどんどん増えていきます。はじめての笑顔、寝返り、指しゃぶりなど、小さな成長の瞬間をパパとママが一緒に見届けられることは、かけがえのない家族の宝物になっているようです。
5)育休明けも頼もしい
育休中にパパが育児スキルをしっかり身に付けることで、職場復帰後も「育児のできるパパ」として活躍できるようです。
■ママの声②:パパ育休で「モヤモヤしたこと」
1)期間が短すぎる
パパが育休中に頼りになる存在になるからこそ、「もっと長く休んでほしかった」という声が目立ちます。大変な時期は二人で育児をしたいというママの気持ちが読み取れます。
2)育休取得のタイミングが生活と合っていなかった
育休の時期とママが最もサポートを必要とする時期が合っていないケースも見られました。ママが里帰りする場合は自宅に帰るタイミングに合わせて取得するなどし、せっかくの育休を十分に活かす工夫をすると良さそうです。
3)意識の差を感じた
パパもママと同じくらいの時間おうちにいられるからこそ、育児に対する温度感が揃っていないとママの疲労感や不満につながります。「お手伝い」ではなく、「主体的に育児をする」姿勢が大切なようです。
4)パパの行動とママの希望にズレが生じた
産後は特に体力的にも精神的にも厳しい時期。ママが本当に助けてほしい部分(特に睡眠不足解消や夜間の対応など)とパパの行動にズレがあると、せっかくの育休が効果的に活かされないようです。
■先輩パパからのアドバイス:パパ育休をもっと充実させるポイント
実際に育休を取得したパパからのアドバイスも紹介していきます。
1)事前に話し合いをする
赤ちゃんが生まれる前に、お互いの役割分担やママが何をしてほしいかの確認をしておくと、いざ育休に入った時に戸惑うことなく対応できます。
2)育休期間中の達成目標を決める
限られた育休期間を有意義に過ごせるように、目標を決めるというのも良い方法かもしれません。育休中にパパがお子さまの対応が一人でもできるようになったら、仕事に復帰したあとも頼もしいパパになれそうですね。
3)家事スキルは育休前に習得
育休中は赤ちゃんのケアに集中したいもの。そのためには、家事の基本スキルは事前にマスターしておくべきという実践的なアドバイスもありました。料理や掃除、洗たくなど、日常の家事を育休前から積極的に担当することで、育休中の生活がよりスムーズにまわります。
いかがでしたでしょうか。パパが育休を取ることで、ママはからだを休められるだけでなく、「一人じゃない」と孤独感も軽減され、心の支えになることが分かりました。パパも子育ての喜びや大変さを実感し、家族との絆が深まる貴重な機会です。
一方、育休の取り方次第では「もっとこうしてほしかった」という声もありました。ママからはパパの主体的な姿勢が望まれていることが分かりました。何をするのが一番良いのか、どう過ごしたいのか、夫婦で育休に入る前に話し合っておくと良さそうです。
パパ育休は、家族みんなで子育てを楽しむための第一歩。この時期に築いた信頼関係は、その後の子育てライフをもっと豊かにしてくれるはずです。ぜひ、あなたの家族にとっての「育休スタイル」を見つけてみてくださいね。
〈インタビュー概要〉
調査期間:2025年8月28日(木)~10月16日(木)
調査方法:個別インタビュー/グループインタビュー
実施機関:赤ちゃんのいる暮らし研究所
対象:育休取得経験のある男性
インタビュー人数:16名
〈アンケート概要〉
調査期間:2025年10月17日(金)~10月19日(日)
調査方法:インターネット調査
実施機関:赤ちゃんのいる暮らし研究所
対象:お子さまのいるアカチャンホンポ会員
有効回答数:695件
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