2026.08.20活動レポート

子どもが生まれたあと、家事・育児の分担はどう決める?

先輩家庭に学ぶ!家事・育児分担のコツ

子どもが生まれると、家事も育児も一気に増えます。お子さまが生まれる前に夫婦で役割分担を話し合っておきたい方や、今の分担に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
赤ちゃんのいる暮らし研究所では、夫婦の家事・育児の役割分担をテーマに、産後のママへのインタビューを実施しました。お話を伺う中で、家事・育児分担の納得感には、負担の割合だけでは語れない面があることが見えてきました。
今回はママ側から見た実感をもとに、夫婦それぞれが無理なく家事・育児を担うためのヒントをご紹介します。

目次

この記事のまとめ 家事・育児分担の納得感は、負担割合だけで決まるものではありません。先輩ママへのインタビューでは、「具体的な担当を持つ」「得意・不得意に合わせる」「夫婦で全体像を共有する」「状況に応じて見直す」ことが、無理なく協力し合うコツとして挙げられました。
育休中と復職後では必要なサポートも変化します。夫婦で話し合いながら、その時々の生活に合った分担を柔軟に取り入れることが、家事・育児をうまく回すポイントです。

■家事・育児分担の納得感は「割合」だけでは決まらない

今回のインタビューでは、ママの実感としての家事・育児の負担割合と、それに対する満足度を聞きました。ママが育休中の家庭では、負担が7~8割ほどママに偏っている場合でも、「満足」「7割くらい満足」といった回答が見られました。

一方で、ママの復職後も育休中と同じような負担割合が続いている家庭では、その偏りにモヤモヤや納得のいかなさを感じる声が聞かれました。また、パパの関与が比較的高い家庭でも、「パパは全体像が見えていない」といった物足りなさが語られています。

こうした声からは、家事・育児分担の納得感は、単純な割合だけでは決まらないことがうかがえます。では、どのような家庭で納得感が保たれやすいのでしょうか。次章から、ママが育休中の家庭と復職後の家庭に分けて実例をご紹介します。

■ケース①:育休中はママ中心でも納得感のある家庭

ママが育休中の家庭では、家事・育児の中心をママが担うケースが多く見られ、負担割合がママに偏っているからといって、必ずしも不満につながっているわけではありませんでした。

Aさん(育休中)
・負担の割合(ママ:パパ)・・・8:2
・ママの満足度・・・満足
Bさん(育休中)
・負担の割合(ママ:パパ)・・・7:3
・ママの満足度・・・満足
Cさん(育休中)
・負担の割合(ママ:パパ)・・・7:3
・ママの満足度・・・7割くらい満足

家事・育児の負担割合はママが7~8割程度と回答されました。それでも満足度が比較的高かったのは、パパが「できる時に手伝う人」にとどまらず、それぞれの家庭の中で具体的な担当を持っていたためと考えられます。

Aさん
>土日の料理はパパが担当することが多い。
Cさん
>妊娠中はごみ捨て場のドアが重く、出産後は赤ちゃんを抱っこして行くのも大変でお願いした。 
>おふろ掃除は産後は動くのも辛く、子どもをおふろに入れるのも、腰痛もあったので子どもが立って入れるまではお願い、みたいな感じでやってもらっている。

このように、家事・育児の割合そのものよりも、「これはパパが担当」と夫婦で認識できる役割があることが、納得感につながっている様子がうかがえました。

Bさん
>洗たくとか、「ここまでやったからあとは帰ってきたらやっといてね」とかを、自分が寝てから帰ってくる場合はメッセージを入れておいたりする。
Aさん
>「私が出かけて帰ってくるまでにここのごみをまとめておいてほしい」とか、ちょっと期限つけるじゃないけど、「もうちょっとで帰って来そうだからやんなきゃ」っていう気になってもらおうと思っている。

また、役割を厳密に固定するのではなく、その時々の状況に応じてお願いし合える関係も特徴的でした。
一方で、満足している家庭でも「もっと一緒にやってほしい」という思いがまったくないわけではありません。

Aさん
>休みの日だったらもうちょっとおむつ替えとかたくさんしてほしいなって思ったりもする。
Cさん
>掃除と片付けをもうちょっと一緒にやってほしい。

特に育休中の分担は、ママの復職後もそのまま続けられるとは限らず、将来を見据えた見直しの必要性も語られていました。

Bさん
>これから仕事に復帰したら見直さないといけないなという感じはしている。

■ケース②:ママが育休中でもパパの家事・育児への関与が大きい家庭

ママが育休中でも、家事・育児へのパパの関与が大きい家庭がありました。

Dさん(育休中)
・負担の割合(ママ:パパ)・・・6:4
・ママの満足度・・・8割くらい満足
Eさん(育休中)
・負担の割合(ママ:パパ)・・・家事はほとんどパパ、育児は5:5
・ママの満足度・・・満足

Dさん、Eさんのご家庭では、パパが家事や育児に日常的かつ主体的に関わっていました。その背景には、得意・不得意に応じた役割分担や、子育ての早い段階から経験を積んでいたことがあるようでした。

Dさん
>朝の子どもたちの準備はパパ。私は時間に追われるとイライラしちゃうタイプだから、イライラしないマイペース軍団でやってもらおうと思って。
>お互いが得意なことをする。主人は料理が不得意だから料理は私がやる。きれいにすることは好きみたいだから掃除系はやってもらっている。
Eさん
>パパは一人暮らしやバイトの経験があるから料理もやってくれる。

「夫婦で同じ量を担当する」というよりも、それぞれの得意・不得意を活かしながら役割を決めている点が共通していました。

Dさん
>生まれた時にあえて里帰りしなかった。生まれた時から沐浴やミルクのお湯を作ったりそういう細かい育児を、「ママは動けない」と伝えて1か月寝たきり状態でぜんぶやってもらってみた。そうしたらなんでもお願いできるようになった。
Eさん
>家事は妊娠する前からやってくれている。

パパが子育てや家事を早い時期から経験していることも特徴的でした。最初から当事者として関わることで、自然に担当できることが増えていった様子がうかがえます。
また、ルールを決めすぎず、必要に応じて話し合うという関係性も大事だとうかがえました。

Dさん
>決めすぎるのも良くない。ルールを決めると、破りたくなくても子どものぐずりとかでできなかったりするのに、そこに仕事から帰ってきた旦那に「あれやってないじゃん」とか一言言われたらキレちゃう。
Eさん
>たまに喧嘩することはあるので、そういう時はちゃんとこれからはこうしようって決めたりとか、ちゃんと話はするようにしている。

ただし、パパの関与が大きい家庭でも課題がなくなるわけではありません。家事や育児の実務だけでなく、子どもの予定や準備などの全体管理については、もう少し共有してほしいという声も聞かれました。

Dさん
>家事はやってくれるが育児はやってる風。保育園の行事とか持ち物とかを一切把握していない。私が忘れていた時にダブルチェックする人がいた方が良い。

■ケース③:ママ復職後に重要になる夫婦の協力体制

ママの復職後は、育休中とは生活リズムが大きく変わります。そのため、育休中の分担を見直す必要が出てくる家庭も少なくありません。実際に今回のインタビューでも、育休中と変わらずママに負担が偏っている家庭では、強い不満が語られました。

Fさん(仕事復帰)
・負担の割合 (ママ:パパ)・・・ ママの負担が大きい
・ママの満足度・・・全然満足していない 
Gさん(仕事復帰)
・負担の割合(ママ:パパ)・・・家事は7:3、育児は5:5
・ママの満足度・・・満足

特に、パパが家事の一部を担当していても、「何をやる必要があるのかを把握する負担」がママ側に偏ると、不満につながりやすいようです。

Fさん
>おふろ掃除や洗い物などはやってくれる。
>乾いた洗い物の上に次の洗い物をかぶせたり、洗たく物を片付けなかったりする。
>名もなき家事を夫に任せると気づけない。トイレが汚れたら掃除するとかできない。

一方で、必ずしも夫婦で完全に半々の分担でなくても、納得感を保てている家庭もありました。

Gさん
>パパが抱っこしての寝かしつけのプロフェッショナルで、泣いた時に私が抱っこしても全然泣き止まないし寝ないけど、パパがやったら寝てくれる。
>良かれと思って自らやってくれている。

今回の事例からは、復職後に重要なのは単純な分担割合ではなく、夫婦がお互いの状況を理解しながら主体的に家事・育児を担える体制をつくることだと考えられます。育休中のやり方をそのまま続けるのではなく、家族の状況に合わせて役割を見直していくことが大切なのかもしれません。

■先輩家庭の実例から見えた、分担をうまく回すポイント

今回のインタビューから見えてきた、役割分担のポイントをまとめてみました。

〇具体的な担当を持つ
〇得意・不得意や生活リズムに合わせる
〇夫婦で家事・育児の全体像を把握する
〇状況に合わせて柔軟に見直す

いかがでしたでしょうか。家事・育児の分担に決まった正解はなく、ご家庭によって合う形はさまざまです。大切なのは、どちらか一方に負担や我慢が偏りすぎないようにしながら、そのときどきの生活に合った形を一緒に探していくことではないでしょうか。

お子さまの成長やママ・パパの働き方によって、無理なく続けられる分担の形は変わっていきます。今回の記事が、ご家庭に合った家事・育児分担を考えるうえで、少しでも参考になれば幸いです。

パパの育児分担については、こちらの記事も参考にしてみてください♪

〈インタビュー概要〉
調査期間:2025年10月28日(火)~11月6日(木)
調査方法:個別オンラインインタビュー
実施機関:赤ちゃんのいる暮らし研究所
対象:お子さまがいるアカチャンホンポアプリ会員
インタビュー人数:7名

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出典:株式会社赤ちゃん本舗 赤ちゃんのいる暮らし研究所「記事タイトル」
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