出産した・出産予定の施設の種類は?

個人のクリニックを選んだ方が57.5%、総合病院を選んだ方が41.2%と、個人クリニックを選んだ方のほうがやや多かったようです。
2025年 8月8日
PR:厚生労働省
妊娠したかも?と思って産婦人科を受診して、赤ちゃんの胎嚢や心拍が確認できたら、出産予定日が決まります。 出産予定日が決まったら、分娩予約を取る必要があります。 受診した産婦人科でそのまま分娩予約を取ることもできることも多いですが、施設によっては、お産を取り扱っていないこともあります。 人気の出産施設はすぐに予約が埋まってしまうことも多く、事前の情報収集が不可欠! じゃあ、いつ予約すればいい?どんな基準で出産施設を選べばいい? 初めての妊娠・出産だと、わからないことも多いですよね。 出産施設を選んだ時に重視したことや予約時期など、先輩たちへアンケート調査を行いました。その実態について見てみましょう。
個人のクリニックを選んだ方が57.5%、総合病院を選んだ方が41.2%と、個人クリニックを選んだ方のほうがやや多かったようです。
妊娠2ヵ月で予約した方がおよそ1/3を占めていました。 「妊娠2ヵ月前半」「妊娠2ヵ月後半」はどちらも17.6~7%ほどで、ほぼ同じくらい。 妊娠3ヵ月で予約した方もおよそ1/3で、皆さん早めに行動していることがわかりました。
圧倒的に多かったのは「自宅や実家(義実家)からの距離・通いやすさ」で、75%以上の方が重視していました。
妊娠中はそれまでと比べて体調の変化が出やすく、出産が近づくにつれてお腹が大きくなり動きにくくなるので 通いやすいと負担も減りますね。
また、いざ出産が始まる際、陣痛で痛みを感じる時や破水が起こって早く病院に向かう必要がある時なども 移動の負担はなるべく減らしたいもの。出産が始まる時を見越して検討するのが良さそうですね。
そして、医療機関として重要である「医師や助産師の評判・信頼度」は43.9%、「分娩方法の選択肢」は31.2% 「NICUなど医療設備の充実・評判」は20.8%と、多くの方に重視されていました。
ママと赤ちゃんが健康で生まれ、退院できることが第一。お近くの出産施設がどういった対応をしているのか、 知りたいところですね。
他にも「食事の内容・評判」は40%近くの方が、「個室の有無・病室の快適さや清潔さ」は35%ほどの方が重視していました。
出産は人生の中でも一大イベント。トツキトオカの期間お腹の中の赤ちゃんと一緒に過ごし、出産という大役を果たしたあとは、 心身ともに健やかに、リラックスした時間も取りたいですよね。
そして気になる費用面。17.9%の方が重視していると回答しました。 まとまった金額が必要になるので、重視している方も一定数いらっしゃるようです。
公的医療保険に加入していれば、出産育児一時金が支給されます。
さらに「直接支払制度」を利用すれば、加入している保険者から出産施設に出産育児一時金が直接支給されるため、窓口での支払額を減らすことができます。出費の多い時期に負担を軽減できる仕組みになっているんですね。
※出産施設によって、支払制度が異なります。それぞれの施設にお問い合わせください。
分娩予約を取った後「やっぱり違う出産施設で予約しなおそうかな…」と思ったことのある方は、回答者のうち15%ほど。 そのうちの半数近くは、実際に出産施設を変更したそうです。
その要因はどんなところにあったのでしょうか。
母体や胎児の状態を考慮して、医師からの指示で転院した方、妊婦健診を受けていた施設が分娩の取り扱いをやめた、等のやむを得ない事情で出産施設を変更した方が多く見受けられました。
それ以外には、「医師や助産師への不満」「希望する分娩方法に対応していなかった」「NICUなどの医療設備の不足、評判」など、転院することで満足できるかもしれない、という思いで変更を検討された様子が伺えます。
費用面の兼ね合いで転院を検討した方も、一定数いらっしゃいました。事前におおよその費用がわかると、後から変更する負担も減らせそうですね。
では、皆さんが出産施設を変更したのはいつ頃だったのでしょうか?
比較的時期は分散していながら、妊娠8ヵ月以降に出産施設を変更した方が 36.4%もいらっしゃいました。
ただ、受け入れ先となる出産施設の負担を考えると、やむを得ない事情がある場合を除き、分娩予約の変更は望ましいこととは言えません。だからこそ、「はじめに納得できる選択をする」ことが大切です。
「出産なび」などを活用して施設を検索したり、事前に見学や説明会に参加したりして、自分に合った出産施設をしっかりと見極めましょう。
どうしても分娩予約を変更する必要がある場合は、受け入れを希望する施設に事情を丁寧に伝えたうえで、相談してみてください。
いかがでしたか? 出産は、人生の中でも一大イベントのひとつです。100%満足!はなかなか難しくても、良い思い出として残すために、出産施設選びはしっかりやっておきたいですね。
厚生労働省が運営する「出産なび」では、出産施設の種類、無痛分娩や立ち会い出産の対応可否、個室の有無など希望する条件を選びながらお住まいの地域や里帰り先の出産施設を検索することができます。
検索結果では、それぞれの出産施設の出産費用や個室等の差額費用の目安、出産育児一時金の直接支払制度の利用可否や無痛分娩の詳細についても見ることができます。
ぜひ活用してみてくださいね。
皆さまの出産が、大切な思い出のひとつとなりますように。