出産する施設選びに迷ったら?「出産なび」が頼れる!
公開日:2025年8月8日
PR:厚生労働省
妊娠がわかったら、まず考えるべきことのひとつが「どこで出産するか」ということ。
とはいえ、産婦人科や助産所にあまりなじみがなく、どこに出産できる施設があるかわからない、という方も多いのではないでしょうか?
いざ選ぶにしても、それぞれの出産施設の違い、出産方法やどんな処置を受けるのか、産後の入院生活など、わからないことがたくさん。
そんなときに心強いのが、厚生労働省が運営する、出産施設の情報サイト「出産なび」です。今回は、この「出産なび」の使い方や特徴をわかりやすく解説します。
条件を選んで出産施設を探せるのが嬉しい!
「出産なび」のページを開くと、まず最初に「出産施設を探す」の文字が目に入ります。
ここでできるのは、以下の2つです。
- 都道府県・市区町村を選ぶ
- 詳細条件を選ぶ
①都道府県・市区町村を選ぶ
まずは都道府県の選択から。
最大3件まで選択可能です。と書かれています。
県境にお住まいの方や、里帰り出産をするか決めかねている方には便利ですね!
土地勘のない場所(転勤先・移住先等)での出産施設探しにもおすすめです。
次に市区町村を選びます。
こちらでは「選択しない場合、すべての市区町村が検索結果に含まれます。」と記載されています。
普段の妊婦健診で無理なく通えるか、急を要する場合でもアクセス面で問題がないか使える交通手段などを考慮しながら、選んでみてはいかがでしょうか。
②詳細条件を選ぶ
大きく分けて、以下の6項目で絞り込みができるようです。
- 出産施設の種類
- 付帯サービス
- 医療施設の設備等
- 出産後の健診
- 助産ケア
- 授乳支援
それぞれ具体的にどんな違い・選択肢があるか見ていきましょう。
出産施設の種類
選択肢は、以下の3つです。
<病院>
医師がいる 20 床以上の入院設備を持つ施設で、ローリスクの方からハイリスクの方まで幅広く対応してもらうことが可能です。
<有床診療所(19床以下)>
医師がいる 19 床以下の入院設備を持つ施設で、クリニックと呼ばれることが多いです。機能やケア・サービスは施設によって異なります。
<助産所>
助産師がいる9床以下の施設で、有床助産所と無床助産所(出張分娩を扱う)があります。
妊娠中は連携している医師・医療機関による健診も行われます。母子ともに健康状態が良いことを前提として、自然分娩のみを取り扱います。
アカチャンホンポ会員へのアンケート調査によると、経腟分娩の方は62.1%の方が個人クリニックで、帝王切開の方は56.7%の方が総合病院で出産されています。
引用元:先輩たち3,985人に聞きました!分娩費用、いくらかかった?より
付帯サービス
<母子同室>
出産後退院するまでの期間に赤ちゃんと同じ部屋で過ごすことです。メリットは、赤ちゃんと一緒に過ごす時間が多くなるため、絆を深める、母乳育児をスムーズに進められる、退院後の赤ちゃんとの生活に慣れやすい、など、今後の生活を円滑に進めるための準備ができます。
アカチャンホンポ会員へのアンケート調査によると、86%の方が母子同室を経験しています。
引用元:先輩ママ1602人に聞きました!母子同室について、教えて!より
<個室あり>
出産施設によっては、個室を配備していることもあります。中には、全部屋完全個室というケースも。個室だと周囲に気兼ねすることなくゆったり過ごせるのが嬉しいですね。
アカチャンホンポ会員へのアンケート調査によると、全体の約半数近くの方は個室を希望したそうです。
何らかの付帯サービスを希望した方の中で見ると、個室を希望した方はなんと80%にものぼりました!
引用元:先輩たち3,985人に聞きました!分娩費用、いくらかかった?より
<立ち会い出産(経腟分娩の場合)>
出産施設によって方針が異なりますが、陣痛中や赤ちゃんが生まれるタイミングで、パートナーや家族がママのサポートをします。腰をさすったり、飲み物を渡したり、うちわやミニ扇風機で涼ませたりと、立ち会い出産でパートナーや家族がサポートできることはたくさんあります。
アカチャンホンポ会員へのアンケート調査では、78%の方が立ち会い出産を希望したと回答がありました。
引用元:先輩ママ1,631人に聞きました!バースプランについて教えて!より
<希望による無痛分娩あり>
硬膜外麻酔などの鎮痛処置を行い、陣痛の痛みを軽減しながら出産する方法です。
無痛分娩を希望した場合であっても、母子の状況などを考慮し、施設の判断により無痛分娩が受けられない可能性もあります。
昨今、無痛分娩や和痛分娩が注目を浴びています。無痛分娩には、痛みを和らげるというメリットがある一方で、起こりうるリスクについての理解も大切です。
そして、それぞれの施設が整えている体制もさまざまです。
正確で信頼できる情報を知りたい方には、「JALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)」の情報サイトがおすすめです。
出産において無痛分娩・和痛分娩を検討されている方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
JALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)サイト
医療施設の設備等
<土・日・祝の外来受付あり>
妊娠中にお仕事をされている方、2人目以降の妊娠で上のお子さんを連れて健診へ行くのが難しい方は土日や祝日で妊婦健診を受けられると嬉しいですね。
<駐車場あり>
公共交通機関での通院が難しい場合、出産施設に駐車場があるか事前にチェックしておきましょう。普段は公共交通機関を利用していても、夜間や急な通院の場合は自家用車で移動することもあるでしょう。慌てないためにも、一度見ておくと良さそうですね。
出産後の健診
<2週間健診>
主にママの身体の回復状態や心身の健康状態の確認、授乳状況の確認などを行います。ママや赤ちゃんの様子を確認するタイミングを早期に設けることで、健康上の問題をいち早く発見し、適切な対応へつなげることが目的とされています。
<1か月健診>
2週間健診と同様に、主にママの心身の健康状態の確認、赤ちゃんの健康状態、授乳状況の確認などを行います。産後1ヵ月の健診は、全てのママと赤ちゃんが受けることになっています。気になるがあれば、しっかり相談してくださいね。
助産ケア
<院内助産あり>
助産師が主体となって、出産を担当します。
助産所とは異なり、同じ施設内に医師がいて医療設備もあるため、異常があればすぐに医師が対応できるのが特徴です。自然な出産を希望しつつも安全面も重視したい人、妊娠経過が順調な人(合併症のない正常妊娠)などが、院内助産に向いています。
<助産師外来あり>
妊婦健診の際に、助産師がママや赤ちゃんの状態をチェックしたり、保健指導を行います。コミュニケーションの時間をしっかり取ってくれるため、医師に聞きにくい悩みや不安があれば一度助産師に相談してみてはいかがでしょうか?バースプラン(出産時や産後にやりたいことをまとめたもの)を一緒に考えてもらうこともできますよ。
授乳支援
<入院中の授乳支援>
多くの出産施設では、入院中に助産師から授乳方法の指導を受けられます。施設の方針や助産師の人数によっては、授乳方法の指導が十分に受けられない場合もありますので出産予定の施設が希望に合った授乳支援をおこなっているか、調べておくといいかもしれません。
<退院後の授乳支援(外来)>
5~7日程度の入院期間では、授乳について十分慣れることができない場合もあるでしょう。また、授乳中は乳房や乳首のトラブルも起こりやすいもの。授乳で困った時のために、通える医療機関や助産所を見つけておくと、安心できますね。自院で出産した方のみ受診可能な施設、他院で出産した方も受診可能な施設があるので、必要に応じて一度問い合わせてみてはいかがでしょうか?
検索結果はどんな感じ?
設定した条件に合う出産施設の一覧が並びます。出産施設名をタップすると、詳細を確認できます。
<基本情報・周辺マップ>
出産施設の所在地や地図、電話番号、外来受付時間などの基本情報はもちろん、ホームページや各種SNSのリンクもあって、さらに情報収集をしたい方には便利です。
<施設詳細情報>
条件で設定できる項目以外にも、さまざまな情報が掲載されています。出産施設によっては、ホームページには掲載されていない情報もあるのではないでしょうか?
- 出産育児一時金の直接支払制度の利用可否
- 入院中に実施される検査の種類
- 産後ケアの実施状況
- 無痛分娩の麻酔の方法、陣痛誘発の有無
- 個室利用時の差額費用支払いの必要性
- 個室等の差額費用の目安
- 入院日数の目安
出産施設によってホームページのどこに掲載されているかが異なるので、自分でひとつずつ調べようとすると相当な時間がかかってしまいますが出産なびなら一律で同じ情報が掲載されていて、見やすくまとまっているのが嬉しいですね。
いかがでしたか?
厚生労働省が運営する「出産なび」を使えば、出産施設選びがグンとラクになりそうですね。
ぜひ活用してみてくださいね。