【管理栄養士監修】妊娠中にとりすぎに注意したい成分は?避けたい食べもの・飲みものは?

妊娠すると、普段なにげなく食べていたものがおなかの赤ちゃんにいいものかどうか気になってきますね。妊娠中にとりすぎるとママの健康や赤ちゃんの発達に悪影響が出る成分もあります。以下のようなものには注意しましょう。
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ビタミンA

必要な栄養素だけど、妊娠中の過剰摂取はNG!

ビタミンAは目や皮膚、粘膜の健康維持に欠かせない栄養素ですが、妊娠初期に過剰に摂取するとおなかの赤ちゃんに器官形成異常が起こる可能性が高くなってしまいます。特に多く含まれるのはうなぎやレバー。うなぎは蒲焼きを週1回まで、レバーは串焼きを週に1本までを目安にしましょう。

ヨウ素

昆布好きな人は要注意。うがい薬にも気をつけて。

不足しても過剰摂取してもおなかの赤ちゃんに影響があるといわれます。特に昆布に多く含まれ、日本人は過剰摂取の傾向が。とりすぎないためには、塩昆布や酢昆布などを毎日のおやつにしない、昆布の佃煮やお吸物を毎日のように食べない、気になる方はだしは昆布でなくかつおだしなどにするなどの対策がおすすめ。またヨウ素系のうがい薬は使わないようにしましょう。

ヒ素

実はひじきに含まれる成分。大量に食べなければ大丈夫。

健康被害を及ぼす成分。ひじきに含まれており、大量に食べ過ぎないよう注意が必要です。小鉢に1杯程度を週2回まで、を目安にしましょう。

水銀

魚は体にいいものだけど、種類によっては水銀量に注意を。

魚の中には、食物連鎖の過程で水銀を体内に蓄積してしまっているものがあり、食べる量によっては赤ちゃんの発育に影響を与える可能性があります。キダイ、マカジキ、ミナミマグロ、キンメダイ、メカジキ、メバチマグロなどは水銀量に注意が必要。食べる量は1週間あたり切身半分から1切れを目安にしましょう。

塩分

外食やインスタント食品に気をつけて。

妊娠中の塩分のとりすぎは、むくみや高血圧の原因に。調味料を控えめにし、インスタント食品やお惣菜、外食での塩辛い食事などを避けることでとりすぎに気をつけましょう。

避けたい食べもの・飲みものは?

妊娠中には避けたい、以下のようなものがあります。

アルコール・たばこ

妊娠がわかったら即、ストップ!

喫煙するとおなかの赤ちゃんに栄養や酸素が十分に届かなくなり、流産、死産、先天性異常などのリスクが考えられます。飲酒は赤ちゃんの脳の発育を阻害する「胎児性アルコール症候群」のリスクを高めます。

カフェイン

とりすぎるとママにも赤ちゃんにも悪影響が

妊娠中はコーヒー、紅茶、緑茶などに含まれるカフェインをとりすぎると鉄分の吸収が悪くなり、貧血になりやすくなります。カフェインの胎児への影響はまだはっきりわかっていませんが、過剰摂取は胎盤への影響や、出産時の低体重などのリスクがあるといわれています。

生もの

免疫力が低くなるので、妊娠中は食べないで

生魚・生肉・生卵といった「生もの」には寄生虫や菌が付着していることがあり、感染すると赤ちゃんに影響が出たり、食中毒にかかったりする恐れがあります。生ハム、スモークサーモン、ナチュラルチーズ、肉や魚のパテなども含め、妊娠中は生ものを避けてよく加熱されたものを食べましょう。
監修 管理栄養士

野口 知恵 先生

日本野菜ソムリエ協会認定野菜ソムリエ上級プロ
和食文化継承リーダー(農林水産省) 食育仕事人(近畿農政局)

武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科卒業後 、大手食品メーカーにて企業へのメニュー提案や商品企画に携わる 。 野菜ソムリエとフランス菓子を勉強した後 、独立 。 講演、レシピ開発、コラム執筆、メディア出演など幅広い分野での活動を通じ、「 野菜 ・ 果物 」×「 健康 」×「 栄養 」×「 食事 」×「 美味しさ 」「 笑顔 」を伝える。
日本野菜ソムリエ協会認定野菜ソムリエ上級プロ
和食文化継承リーダー(農林水産省) 食育仕事人(近畿農政局)
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科卒業後 、大手食品メーカーにて企業へのメニュー提案や商品企画に携わる 。 野菜ソムリエとフランス菓子を勉強した後 、独立 。 講演、レシピ開発、コラム執筆、メディア出演など幅広い分野での活動を通じ、「 野菜 ・ 果物 」×「 健康 」×「 栄養 」×「 食事 」×「 美味しさ 」「 笑顔 」を伝える。

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